(bone&spineから引用) https://boneandspine.com/complex-regional-pain-syndrome/

 

CRPS(複合性局所疼痛症候群)は、10万人に5人の割合で発症する珍しい病気です。

病院などでの採血後、骨折後、ワクチン接種後、外傷後、帯状疱疹後など様々な状況で発症します。

しかし、CRPSを発症すると治療が非常に困難な病気ですのでCRPSを発症したらなるべく早めに医療機関を受診し、早期治療が重要となります。

ではCRPSは、どのような症状なのでしょうか?

まず、採血や骨折など組織損傷があることが前提になります。

その組織損傷の傷が治ったにもかかわらず、痛みが長引く状態をCRPSと言います。

CRPSの痛み以外の症状として以下が挙げられます。

1.皮膚・爪・毛のいずれかに萎縮性変化

2.関節可動域制限

3.アロディニア(触れただけでも痛みがある)もしくは感覚過敏

4.発汗の低下もしくは亢進

5.浮腫(むくみ)

以上の1~5のうちに2つ以上当てはまる状態をCRPSと定義しています。

とても複雑な病態です。

傷は治ったにもかかわらず、上記のような症状が残ってしまいます。

CRPSは、例え傷の程度が軽くても、痛みが長引きます。

CRPSによる痛みで患部を動かさずにいると関節が固まってしまい、最終的に動かせなくなってしまうこともあります。

残念ながら今現在、CRPSのメカニズムの全容は分かっておりませんが、「交感神経の異常興奮」が指摘されております。

CRPSの治療法は、症状に応じて、鎮痛剤や抗痙攣薬を使用します。

そして何よりもペインクリニックでの治療の強みは、交感神経の異常興奮を抑制する「神経ブロック」を併用して治療が可能なことです。

ペインクリニックでの早期治療によってCRPSの早期回復を目指すことが可能です。

もし組織損傷後の長引く痛みや触れただけでも痛い、というような症状がありましたら医療機関の早期受診をお考え下さい。

次回は、CRPSに対して行われる神経ブロックについて解説いたします。