「腰痛に効果的な食べ物はありますか?」と質問されたら私ならどう答えるでしょうか?

「急性腰痛にすぐ効く食べ物はないけれども、慢性痛を少しづつ改善したり腰痛を予防したりする食事方法はあります。」と回答します。

まず、突然発症する急性腰痛の場合、”急性腰痛症(いわゆるぎっくり腰)” が多いのですが、このような状態の時は、日常生活は可能な範囲で行ってください。

以前は、安静が第一と言われていましたが、現在は無理しない程度に日常生活を送っていただくことによって再発や痛みの回復が早まることが分かっております。

ぎっくり腰の治療は、安静第一ではありません!

慢性腰痛の場合は、どうでしょうか?

「運動しましょう!背筋をつけてください!筋肉をつけましょう!」

と言われたことはありませんか?

私も患者様によく言ってしまうフレーズです。

なぜ運動が必要なのでしょうか?

それは、腰回りの筋肉を鍛えることによって

  1. 体幹の運動や固定に役立つ
  2. 腰椎の連結を強化して正しい位置に保ち、腰椎を安定させる

からです。

それならば、筋肉や骨を強くすれば腰痛予防や慢性腰痛改善に有効なはずです。

では、筋肉や骨はどんな成分からできているのでしょうか?

  1. タンパク質(プロテイン)   →骨・歯・筋肉を作ります!またホルモンにも影響します。
  2. 糖質           →糖質を適量摂取することで、エネルギー代謝でタンパク質を使われるのを防ぐため、効率よくエネルギー摂取が可能です。
  3. ビタミンB群(特にB6)     →身体の細胞の代謝を担うビタミンです。
  4. ビタミンD         →しなやかな筋肉や骨を作ります。骨を強くするためにカルシウムだけ接種していると、硬くてもろい骨になってしまいます。                                           成長期に積極的に取り入れることによって身長が伸びることも分かっております。
  5. カルシウム&マグネシウム  →不足すると筋肉のけいれんや腓返りが起こります。またストレスによって大量に排泄されてしまいます。

次に具体的に上記の栄養素を健康に過ごすためにはどれくらい必要なのか、具体的に解説いたします。

  1. タンパク質(50~60g/日);ステーキ(もも)、ささみ、豆腐、納豆、生卵など
  2. 糖質(150g~250/日);パスタ、玄米など
  3. ビタミンB6(100㎎/日);牛レバー、マグロ 、かつお、キウイ、バナナ など
  4. ビタミンD(120~250μg/日);焼き鮭、サーモン、干し椎茸、うなぎかば焼きなど
  5. カルシウム(600~700㎎)、マグネシウム(100~300㎎);牛乳、小魚、モロヘイヤ、小松菜、水菜など

 

まとめ

  1. 急性腰痛の治療は、”安静第一”ではない!
  2. 慢性腰痛は、骨や筋肉を強化すべし!
  3. 運動とタンパク質の摂取は最も重要!
  4. 糖質も筋肉を維持するためには必要です!
  5. ビタミン&ミネラルの摂取によってしなやかな筋や骨を構築すべし!

当院では、栄養療法・ビタミン外来を行っております。

自分に必要な栄養素を血液検査や尿検査で詳しく検証し、その栄養素がどのくらい必要なのかを分析いたします。

栄養療法は必要な分子整合医療と呼ばれ、ビタミンや栄養素を”至適量”摂取することによって病気を予防したり、治療する学問です。